8月
10

盂蘭盆会(うらぼんえ)

posted by 福岡支店熱血アシスタント:久保田 ひとみ

もうすぐお盆ですね。

お盆はご先祖の霊をお迎えし、ゆっくり過ごしていただき、

また帰すという習わしがあり、亡き人を思う機会です。

盂蘭盆会(うらぼんえ)と言えば、浅田次郎の鉄道員(ぽっぽや)の中の短編小説「うらぼんえ」を思い出します。

ぽっぽやもさるこながら、泣かされた小説です。

主人公ちえ子は両親が離婚し祖父母に育てられその祖父母も亡くなってしまい、天涯孤独となったのですが、

邦男と結婚し、家族を持つことができました。

ところが一向に子どもができないちえ子。

そんな中邦男が浮気をし浮気相手が身ごもってしまいます。

邦男の実家に初盆で集まった親戚たちは、子どもができないちえ子を離縁させようとよってたかって理不尽なことをちえ子に言い放ち離婚を強要してきます。

身寄りのないちえ子の味方は誰ひとりいません。

そこへずっと前に死んだはずのおじいちゃんが現れます。

江戸っ子だったおじいちゃんは威勢よく邦男の親戚の中に交わり、ちえ子の加勢をしてくれます。

そしてちえ子に席を外させ、邦男の親族と明け方まで話し合いをするのですが、出された結論は…。

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おじいちゃんの口から出た言葉は、意外にも離縁しろということでした。

自分は何も悪くないのに、どうして?ひどいよ、おじいちゃん…と納得できないちえ子でしたが、同席していた兄嫁に後から事の顛末を告げられました。

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おじいちゃんは、ひたすら自分の育て方が悪かった、出来のいい娘ではないが、どうかこらえてやってくれと涙を流し、土下座までしてお願いをし、頼み込んだようでした。それを見ていた兄嫁はたいそう気の毒だったとちえ子に告げました。

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ちえ子のように親のいない不憫な子どもをつくるわけにはいかない。

ここは不倫相手に夫をくれてやるしかない…。

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ようやくおじいちゃんの結論に納得したちえ子は、離婚を決意し、おじいちゃんに話しかけるのですが、すでにおじいちゃんの姿は見えません。

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たとえ幽霊でもこうやって亡くなった人ともう一度話ができたり、言えなかったことを話したいですが、そんなことは現実には絶対に起きませんよね。

それができたらどんなに嬉しいだろう…そして誰も味方のいないちえ子のために迎え火を頼りに夫の実家にやってきてくれたおじいちゃんはちえ子の知っている当時のままの姿でしみじみ泣ける小説です。

会えなくなってしまった方を偲ぶお盆。忙しい日々の生活で忘れているご先祖さまに目を向けてじっくりと自分を見つめなおす機会にしたいものです。

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